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血液型って性格には関係ないし科学的根拠もないんだよね
「これだからB型は…」
「A型は細かいなー」
「あーO型っぽい」
「AB型って変わってるよね」
などなど血液型で性格を判断するのは結構見かけますよね。
直接言う人がいないだけでみんな辟易していそうな気もします。
一部の血液型を差別、偏見扱いするブラハラ(血液型ハラスメント)も問題になっています。
それでも血液型の話題になれば適当に合わせたりしますが…。
なぜ血液型占いがここまで流行ったのか?
世界的に見ても血液型占いが流行っているのは日本(と韓国)くらいのものです。
古くは戦時中の日本での血液型による兵士の優劣(B型が兵士に向いている)に始まり、1970年代に出版された本『血液型人間学』による流行を経て、現在に至る。
つまり流行のきっかけは『血液型人間学』だと考えられる。
今では半数以上の日本人が信じているくらいには当たり前じゃないでしょうか。
科学的な根拠はない
ここまで浸透しているのに科学的根拠がないのもおかしな話ですよね。
上述した『血液型人間学』による統計的なデータもあるそうですが、内容はかなり杜撰だったようです。
日本においてはABO式の血液型分布は多少の差があるものの、そこまで極端ではありません。
しかし世界的にみるとA型やB型など特定の血液型が0に近い地域もあります。
そしてこれ。
「血液型の違いは赤血球の表面にある糖鎖の違いで分けられています。この赤血球は脳の中に入れません。(脳が赤くないのは脳の中に赤血球がないからです)性格による行動の違いは脳が起因していますので、血液型と性格は関係ないと言えます」
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血液型占いが正しくないとは言い切れませんけど、「ABO式血液型と性格に強い関係性は認められない」となります。
でも科学的に証明されていなくても血液型が当たっているように感じるときってないですか?
血液型と性格は全く関係ないとも言えない
ここまで血液型占いは根拠がないと書きましたが、そうでもありません。
そして血液型占いが当たっているように感じる理由もあるのです。
バーナム効果
「血液型あるある」を見ればわかりますが、誰にでも当てはまる内容もあります。
それ以外にも性格は簡単に表せるものでもありません。
誰だって興味のないことには大雑把になる傾向にあるし、関わる人によって態度が変わります。
それを抽象的な言葉を使い、曖昧に誰にでも当てはまりそうに表現したのがバーナム効果です。
「全体としてはこうだけど、一部こう」のように書かれると大抵の人が当てはまります。
ちなみにぼくは皮膚が荒れたときに、病院へ行き原因を聞くとこう言われました。
「皮膚が荒れてるのは睡眠とか食事とかストレスとかアレルギーとかが複雑に影響しているからだよ」
なんだかがっかりしましたし、「あーつまりわからないのね」と内心思いました。
確証バイアス
自分の先入観に引っ張られた見方をしてしまい、合致する出来事にだけ注目、記憶してしまうというもの。
要するに思い込みなんですよ。
経験上、B型は性格が悪いと言っている人は、B型の悪い部分ばかりに意識がいっているんです。
安易に先入観には引っ張られないようにしたいものですが、難しいですよね。
予言の自己成就
ラべリング効果やゴーレム効果などもそうですが、全く根拠のない噂を人が信じると実際にそうなってしまうというもの。
まず周囲の人間が「そうなのかも」と信じることで、当人に対する接し方、扱いが変わります。
それが本人にも伝わってしまうというわけです。
例えば「きみはO型だから大雑把だね」と周囲の人間から言われると、自分でも大雑把だと思ってしまい実際にそうなってしまうのだ。
人は刷り込まれた情報や求められる社会的役割に影響されてしまうんですね。
メディアが作る意図的な流行もこれです。
結局どうするのかと言えば、血液型占いはあまり信用しない方が良いけれど、必要以上に否定もしなくていいんだと思います。
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